マンション売却体験談　～引っ越したマンションが信者だらけだった～

はじめまして、私は39歳のサラリーマンです。
家族構成は妻と2人の子供がいます。
今回はそんな私たち家族が体験した怖い体験をお話しします。

上の息子の入学を機にマンション購入を決意

上の息子が小学校に入るのを機にそれまで住んでいた２LDKのアパートから
新築のマンションの引っ越すことを決めました。
マンション購入の頭金くらいは貯金もたまっていたし、
これくらいの年齢でローンを組んでおかないと今後厳しいなと思いました。
そこで妻とも話し合いマンションを購入しようと決めました。

マンション購入

妻と近所の新築マンション巡りをしたり、ネットで探したりして
私たちの要望に近いマンションを１つ見つけました。
早速不動産屋に連絡して、内見の予約を取り付けました。

1週間後、いよいよ内見の日になりました。
案内してくれた不動産屋は、常に笑顔を絶やさないいかにも営業といった感じの人です。
物腰も丁寧だし、対応もすばらしかったです。
ただ、笑顔が少し無機質だったのが気になるくらいでした。

いざ内見してみると、日当たりもよく、間取りもとてもよかったです。
昼でもとても静かだったので防音もしっかりしていました。
交番も近いし病院も学校もスーパーも徒歩圏内。
これ以上ないくらいの条件だったので、
即決に近い形で契約を取り付けました。

購入希望者は他にもいっぱいいたようですが、
この不動産屋がうまいこと取り計らってくれて
とんとん拍子に購入をすることが出来ました。

引っ越し

新築マンションへの引っ越しということで、家族そろって
るんるん気分だったのを覚えています。
特に妻の喜びようと言ったらありませんでした。
あんなにうれしそうな妻をみるのは初めてだったので
私もうれしかったです。
本当に引っ越してよかった。
その時は本当にそう思いました・・・・

引っ越して1週間後

引っ越して1週間も経った頃でしょうか、ようやく落ち着いて
引っ越しの残骸もほとんどなくなってきました。
私たちの他にも続々と引っ越してきて、あいさつ回りを結構した記憶があります。

そんなある日の事、ある一組の老夫婦が我が家に挨拶にきました。
その老夫婦は常に笑顔を絶やさない物腰のやわらかい夫婦で、
話もあったので、家にあがってもらうことにしました。
色々と話していくうちに、何故か宗教の話になりました。
何故そうなったのかはわかりませんが、今思うとうまく誘導されたのかもしれません。
そうこう話していくうちに、その夫婦は某宗教団体の幹部で、
その宗教に入らないかと誘われました。
妻も私も宗教とかは全く信じていなかったので
その場で当たり障りなくお断りました。
老夫婦も、笑顔で対応してくれました。

ある日の夜から

それから数日たった当たりからでしょうか、
夜中に、「カンカン」と空き缶を叩く音が聞こえるようになりました。
はじめは、妻も私もまだ引っ越しが落ち着かないところがあって
片付けでもしてるのかなーといっていました。
しかし、日ごとを追うごとにその音は大きくなっていきました。

そして、遂にはその音はうちの玄関の前で鳴るようになりました。
ドア越しに外を見てみると、そこには
3組くらいの夫婦が鉄のようなものを2つもって鳴らしているではありませんか。
もう、妻も私も怖くなって、カギをしっかり占め部屋に戻りました。
翌朝、その事をマンションの管理人に告げました。
管理人は、わかりました。
夜中みまわりをしますといって対応してくれました。

しかし、その日の夜、またその音は鳴りました。
しかも昨日よりももっと大きな音で
さらに人も増えていました。
そして、なんと・・・
管理人もその中にいました・・・

警察へ駆け込む

これはやばいと、遂には警察に駆け込む事にしました。
その日は、子供たちも学校を休ませ
妻とずっと一緒に、家に籠もっていました。
子供たちもかなり怯えています。

警察に事情を話してみましたが、実際に被害にもあっていないし
基本的には民事不介入とかいって、まともに取り合えってくれません。
とりあえずは、見回りを強化するとは言っていましたが、
本当かどうかわかりません。

そしてその夜
またあの音は鳴り始めました。
昨日よりもさらに大きな音で、人も増えていました。
そして今回はあの老夫婦もいました・・・

みんな同じ表情で、無表情に金属音を鳴らしています。
その光景は恐怖以外の何物でもありません。

妻も私も子供たちも、もう限界です。
その夜、家族で話し合い、
このマンションを出ることにしました。

引っ越して1か月も経っていないのに・・・
しかし、あんな思いをするよりはましだろうと思い、
そう決断しました。