私は静岡で不動産業を営む50代男性です。
今回は私がある競売物件を落札した時の体験をお話しします。

まだ私が静岡で不動産をはじめたばかりの頃に
落札した物件の話です。

この物件は3LDの物件で、某駅徒歩5分圏内で築年数も10年未満でした。
近隣の相場は1800万円ほどですが600万円で落札しました。
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競売物件の中でもかなりおいしい類のもので
液近なので買い手もすぐにつく、
買ったら売るだけのおいしい物件に

なるはずでした・・・

おかしいとは思ったのです。
最低落札価格で落とせるような物件ではなかったのですが
その時は、この物件が落札できた喜びが勝り
全ての不安は遥か彼方に消し飛んでいました。

こういう物件の場合、下見をする余裕がないので
競売に出されたらリスク承知で落札します。
下見して物件のことをあれこれ調査してる間に
他の不動産屋に取られてしまうからです。

なので多少のことは目をつぶってでも
とにかくおいしい物件があったら飛びつきます。

しかし、この時のリスクはあまりにも大き過ぎました。

物件を落札して、鍵を入手しいざ物件を見に行ったら

・・・
・・・

玄関を開けたとたん
むせが得るようなお香の臭い。

そしてわけのわからない呪文のような声がします。
それも一人二人だけのものではありません。

数十人単位です。

恐る恐る居間のほうへ足を運ぶと

そこには15畳の居間に20人以上の信者と思われる人たちが
1人の教祖と思われる人のほうへ正座しながら拝んでいるではありませんか。
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もうね怖いなんてもんじゃないですよ。
私も不動産業を営んでそこそこ色々なことを経験していますが
これくらい怖い目にあったことはありません。

今回のケースは居座りというやつでよくあるケースですが
こんなことは初めてです。

通常、筋ものの方々がいたりして、
居座るんですが、そういう場合お金である程度解決できるのですが
今回の場合、全く聞く耳を持ってもらえません。

教祖の方と何度か話し合いをしましたが
全く話が通じません。

何度か通ううちに信者の方々は完全に私のことを悪魔の使いかなにかと思い始め
塩を投げられたり時折、何かわからないけどすごく臭い何かを投げつけてきました。

結局そういうことが続き精神的に参ってしまい
結局その不動産は諦めることにしました。

本当にいい勉強になりました。
600万円はすごく痛いけど
普通の人では体験できない事を体験したんだと
自分に言い聞かせてこの件のことはそれで幕を閉じました。

因みにその物件ですが、今でもその方々が居座って
なにやら呪文を唱えています。

おかげ近隣の物件の価値も値下がっています。

 

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